PRS McCarty
PRS(Paul Reed Smith)は、アメリカの高級ギターブランドであり、その中でも特に人気の高いモデルの1つが「McCarty」です。McCartyは、PRSの創業者であるポール・リード・スミスと、ギター・デザイナーのテッド・マッカーティの名前を冠した、高級感あふれるモデルとして知られています。今回は、その中でも代表的なモデルである「PRS McCarty」について、詳しく紹介していきます。
PRS McCartyとは?
PRS McCartyは、1994年に初めて発売されたPRSのモデルであり、その名前はPRSの創業者であるポール・リード・スミスと、ギター・デザイナーのテッド・マッカーティの名前を冠しています。PRS McCartyは、当時のPRSの中でも最高級のモデルであり、豪華な材料やデザイン、そして高品質なサウンドを特徴としています。
PRS McCartyのデザイン
PRS McCartyは、PRSの他のモデルと比べても非常に豪華なデザインが特徴的です。まず、ボディにはマホガニー材が使用され、トップにはメイプル材が使用されています。このトップ材は、フィギュア材と呼ばれる、美しい木目が入った高級な材料が使用されることが多く、PRS McCartyでもその傾向が見られます。
また、PRS McCartyには、PRS独自のデザインである「カーブド・トップ」が採用されており、このカーブド・トップが、PRS McCartyの特徴的なルックスを作り出しています。カーブド・トップとは、ボディトップに、中央部分よりも外側の部分が盛り上がったデザインであり、PRS McCartyでは、トップ材の美しさが一層際立っています。
PRS McCartyには、PRS独自のブリッジシステムである「ステイブリッジ」が採用されており、チューニングの安定性を高めると同時に、アタックのシャープさやトーンの倍音を増強する効果があります。また、PRS McCartyには、PRSのヘッドストックデザインである「ナローフィールド」が採用されており、チューニングの正確性や弦の滑り止め効果が高められています。
PRS McCartyには、PRS独自のピックアップである「McCarty 58/15」が採用されています。このピックアップは、ヴィンテージ・サウンドを再現するために開発されたもので、ウォームでファットなサウンドが特徴です。また、PRS McCartyには、ボリュームとトーンのコントロールに加えて、3ウェイトグルスイッチが搭載されており、幅広いトーンバリエーションを生み出すことができます。
PRS McCartyのサウンド
PRS McCartyのサウンドは、ヴィンテージ・サウンドと現代的なサウンドを融合したものとなっています。McCarty 58/15ピックアップは、ウォームでファットなサウンドを生み出すだけでなく、クリアなサウンドも出せるため、幅広いジャンルに対応することができます。
また、ステイブリッジシステムによって、アタックのシャープさやトーンの倍音を増強する効果があり、高いサステインも特徴の1つです。PRS McCartyのサウンドは、クリーンなサウンドから、ディストーションをかけたロックサウンドまで、幅広い表現力を持っています。
PRS McCartyの価格帯
PRS McCartyは、PRSの中でも最高級のモデルの1つであり、その価格帯も非常に高額です。国内での価格は、約60万円から100万円程度となっています。PRS McCartyは、手作りで作られるため、製造数も限られており、入手困難な場合もあります。
まとめ
PRS McCartyは、PRSの中でも最高級のモデルであり、ポール・リード・スミスとテッド・マッカーティの名前を冠した豪華なモデルです。マホガニー材とメイプル材を使用したボディに、カーブド・トップのデザインが特徴的であり、PRS独自のピックアップやブリッジシステムによって、ヴィンテージ・サウンドと現代的なサウンドを融合させたサウンドを生み出します。しかし、その高い価格帯や手作りでの製造のため、入手が困難な場合もあります。PRS McCartyは、PRSのハイエンドモデルを求めるギタリストには是非ともオススメのモデルです。PRSの伝統的なクラフトマンシップと最新のテクノロジーが融合したPRS McCartyは、音楽制作の現場で高い評価を受けており、多くのプロフェッショナル・ミュージシャンからの支持も厚いです。
PRS McCartyの特徴を一言で表すなら、ヴィンテージ・サウンドと現代的なサウンドを融合させた、独自のサウンドが最大の魅力です。そのサウンドを手に入れるためには、高い価格帯や入手困難というハードルを越えなければなりませんが、PRS McCartyが提供する高い演奏性や表現力を得るために、多くのギタリストたちが挑戦していることでしょう。